気管支炎喘息の診断とお薬について|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

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気管支炎喘息の診断とお薬について|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

気管支炎喘息の診断とお薬について

シングレア、オノンといった名称の薬で処方される、モンテルカストやプランルカストという薬は「気管支喘息」の発作予防や「アレルギー性鼻炎」の治療に用いられるお薬です。

「抗ロイコトリエン受容体拮抗薬」と称されますが、ロイコトリエンは気管支周囲の筋肉に作用して、気道(空気の通り道)を狭めたり、痰など分泌物を増やしてしまう作用があり、それらをブロックして効果を発揮します。

軽症から中等症の気管支喘息に効果が認められており、安全性が高く、お薬の味もさほど悪くないことから、当院でもよく処方をしています。

アレルギー性鼻炎では鼻閉(鼻づまり)の改善効果が認められており、毎日服用することで1か月程度で改善がみられるとされています。

「風邪を引いて咳がでる時には服用した方がよいのか」とよく相談を受けることがありますが、風邪には効果は認められていないため、単純な風邪に対して服用する必要ありません。

ただし、これまでお子さんが3~4週を超えて咳が続く事を繰り返しているような場合には、気管支喘息が一因となっている可能性を考慮して服用頂き、その効果を評価することがあります。

気管支喘息はとても身近な疾患なので、その診断は簡単であろうと思われるかもしれません。しかし実際には、乳幼児で気管支喘息かどうかを判定できる十分な精度を持った検査法はないため診断は難しく、身体所見をよく確認することと行った治療への反応を繰り返し評価することがとても大事です。

風邪による咳が長く続くとご心配になると思いますが、お子さんでは4人に1人程度の頻度で3週間たっても長引くことがあるとの報告もあるので必ずしも珍しいことではありません。

このため当院では、お子さんに抗ロイコトリエン受容体拮抗薬を処方した場合には、そのお子さんが喘息かどうかを毎回しっかりと考えることが大切と考えています。

風邪やお咳の症状でお気になることがあれば、当院にお気軽にご相談ください。