学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)に関してー Part 1|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

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学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)に関してー Part 1|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)に関してー Part 1

食物アレルギーのあるお子さんで、「学校で配慮を希望される方」は、集団生活を開始する時に「学校生活管理指導表」(アレルギー疾患用)の提出が必要です。

この指導表は先生や職員の方と保護者の方が生活の中でお子さんにどのような配慮を行うか協議するための土台となる重要な書類なため、当院ではできるだけ受診当日中に記載するように心がけています。(混在状況によっては数日お時間を頂くことがあります。)

御質問を受ける機会も多いので、何回かに分けて解説しようと思います。

食物アレルギーのため記載する場合には、まずアナフィラキシーの有無を選びます。「アナフィラキシーとはなに?」との質問をよく受けますが、「アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与えうる過敏反応」と定義されています。

ちょっと難しいですが、全身に発疹が出て、呼吸困難を起こした場合や、急激にぐったりして倒れてしまったりするような重篤な反応を指しています。

指導表には食物アレルギーの3つの病型、「即時型」「口腔アレルギー症候群」「食物運動誘発アナフィラキシー」が記載されています。これまでの誘発歴からいずれかもしくは複数を選びます。

「即時型」は最も典型的な食物アレルギーの病型ですが、時にアナフィラキシーを起こすことがあります。主に原因食物を摂取してから2時間以内に症状を呈します。

「口腔アレルギー症候群」は口の中や唇などに誘発されるイガイガした感じや腫れを起こしたりする病型です。口の粘膜からアレルゲンが吸収されて反応が起こり、果物などが原因のことが多いです。

「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」は食物を摂取するだけ、もしくは運動するだけでは症状は出ませんが、両方が組み合わさることでアナフィラキシーを起こす病型です。食後2時間以内のサッカーやランニングなどの激しい運動が原因となっていることが多く、小学校高学年以降から高校生のお子さんに散見されます。それほど頻度は高くなく、6000-12000人に1人程度のまれな病型です。

(続く:まだまだ終わりません、次の更新の際に、Part2をブログに掲載します)