アトピーのよくあるご質問||なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

  • 「登戸駅」徒歩1分
〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸2428番地 Noborito Gate Building 4階
044-935-5001
WEB予約
任意予防接種予診票
ダウンロード
ヘッダー画像

アトピーのよくあるご質問

アトピーのよくあるご質問||なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

スキンケアとはなんですか?

アトピー性皮膚炎の治療では、スキンケアは入浴して皮膚をキレイに洗ってヨゴレを落とすことと、保湿剤を使用して皮膚を保護することを指しています。

体の洗い方はどうしたらよいでしょうか?

よく泡立てた石けんを使い、たくさんの泡で素手を使って洗って下さい。皮膚についたヨゴレや汗、また湿疹部位についた細菌はかゆみの原因となり、湿疹を起こします。

ポイントは1)コシのある泡を使う。2)シワなどもしっかり伸ばして洗う。3)顔も含めて全身を洗うことです。

 1)コシのある泡ですが、一般的な石けんを泡立てネットなどを用いて、モコモコの泡を作って下さい。フォーム状の石けんを用いても大丈夫です。泡を手のひらにのせた後、手のひらを返してみましょう。泡が落ちないくらいが適切です。

2)全身を洗いますが、脇・肘・膝裏・お股などシワのあるところはしっかりと伸ばして洗いましょう。指のシワはグーにするとシワを伸ばせて洗うことができます。耳の後ろも忘れずに。

3)お顔の洗い方

目の周りも含めて洗います。水分の多い泡を用いると石けんが目に入りやすいので、しっかりコシのある泡を使いましょう。先におでこや頬などを洗います。そして、シャワーですぐに流せる用意をしながら、鼻の下や目の周りを泡で洗って下さい。洗ったら手早く頭からお湯をかけてしっかりすすぎましょう。すすいだらすぐに乾いたタオルで抑えるように水分を拭き取ります。

最後に頑張ったねと褒めてあげて下さい。

ぬれた体をどうやって拭いたらよいですか?

ゴシゴシ拭いてしまうと湿疹やかゆみの原因となるため、タオルで軽く皮膚を押さえてポンポンと水分を拭き取るようにしましょう。

石けんはどんなものを使ったらよいでしょうか?

特別な成分が入っている必要はなく、一般的な石けんで問題ありません。刺激になるような添加物が入っている石けんは避けましょう。

保湿剤は何のために使用しますか?

適切に保湿剤を塗布することにより、アトピー性皮膚炎の再燃を減らし、ステロイド軟膏の使用量を低減することができるからです。

アトピー性皮膚炎のお子さんの皮膚はバリア機能が弱く、容易にアレルゲンが侵入したり皮膚内の水分が蒸散しやすいという特徴を持っています。保湿剤は皮膚を保護し、湿疹や外部からの異物を侵入し難くすることができます。

処方する保湿剤にはどのような種類がありますか?

処方する保湿剤は主に白色ワセリン・ヘパリン製剤のソフトタイプ・そしてローションタイプの3つを使い分けています。

ワセリン(プロペトなど)・・・油分が多く保湿性が高いが、べたつくのがやや難

ヘパリン製剤のソフトタイプ(ヒルドイドソフト・ビーソフテンなど)・・・中間

ヘパリン製剤のローションタイプ(ヒルドイドローション・ビーソフテンローションなど)・・・水分が多く、保湿性はやや劣りますが、さらっとして使用感が良好。

上記以外にもいくつかの剤型がありますが、概ねこの3種類をお勧めしています。

保湿剤の剤型はどのように使い分けていますか?

湿疹の様子・乾燥の程度・季節・使用感を考慮して選択しています。

強い湿疹がある際には、皮膚を保護する目的でワセリンを基剤とした軟膏を主に用います。その他の場合には入浴後にはソフトタイプ、朝には同様の保湿剤もしくはローションタイプをおすすめしています。湿疹が広範囲に及ぶ場合には、混合軟膏を使用することがあります。

保湿剤は1日何回塗布すべきですか?

アトピー性皮膚炎のお子さんでは、朝と入浴後に保湿剤を塗布しましょう。

アトピー性皮膚炎のお子さんでは、入浴後に保湿剤を塗布しないと、皮膚乾燥が入浴前よりも悪化します。このため、入浴後の保湿剤の塗布は必須です。朝もう一度塗布する理由は、保湿剤を入浴していない皮膚に塗布すると、皮膚水分量を2倍程度まで増やす可能性が示唆されているからです。なお、アトピー性皮膚炎のお子さんの湿疹には細菌が定着しやすく、痒みのもとになります。これらを綺麗に洗い流す必要があるため、必ず11回は入浴して、皮膚を清潔に保つ必要があります。

1日2回の保湿剤の塗布を行うと多くのお子さんで十分な保湿が得られます。しかし、プールなどのイベントがある場合には、終わった後にシャワーをよく浴びて塩素を落とし、保湿剤を追加で塗布しましょう。

軟こうの使用期限はありますか?

決まりがあるわけではありませんが、雑菌が繁殖してしまったり、分離してしまったりする恐れがあるため、2か月以内に使い切ることをお勧めしています。

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎って何がちがうのですか?

乳児湿疹は赤ちゃんにできた全ての湿疹を含む診断名であり、赤ちゃんに起きた皮膚炎の総称です。生まれたばかり赤ちゃんの皮膚はデリケートで、一過性に湿疹を起こしてしまう事が多々あります。アトピー性皮膚炎は乳児湿疹の一つの原因と考えられますが、慢性的(乳児では2か月以上)という定義もあり、なかなか湿疹が収まらない赤ちゃんを数か月の間、治療しながら経過観察することで診断します。

乳児湿疹がある赤ちゃんには、まず沐浴の時に全身をしっかりと泡立てた石鹸でゆっくり洗い綺麗にしてあげることをお勧めしています。とくにお顔・耳の後ろ・頚・脇の下・小股などは皺になっている場所をよく伸ばして洗ってあげてください。皮膚が乾燥してしまう場合には、入浴後に保湿剤を塗布してあげましょう。これだけで、多くの赤ちゃんで乳児湿疹が改善します。保湿剤は赤ちゃんに用いることができる市販薬で問題ありませんが、湿疹が強いお子さんでは、食べ物由来の保湿剤(ゴマ・落花生オイルなど)は避けましょう。

スキンケアをしっかり行っても十分に乳児湿疹が改善しないお子さんでは、アトピー性皮膚炎なども念頭において、しっかりと治療を行います。

ステロイド軟膏は何のために使用しますか?

皮膚の炎症である湿疹を抑えるために使用します。保湿剤は湿疹を予防しますが、炎症を抑える効果はありません。ステロイド軟膏は適切に使用するととても効果があり、安全性も高いため、アトピー性皮膚炎の治療において最も大事なお薬です。ステロイド以外の炎症を抑える軟膏(非ステロイド系消炎外用剤)はありますが、その効果がとても弱いうえ、接触性皮膚炎(いわゆるかぶれ)を起こす頻度がまれではないため、基本的に用いません。

ステロイド軟膏の副作用はありませんか?

他の薬剤同様に副作用はありますが、適切な軟膏管理をすることで最小限かつ一時的なものに抑えることができます。主な副作用は長期連用することで、皮膚が薄くなったり、血管が目立つようになることです。塗布を止めることで、1か月程度で戻ります。思春期以降になると皮膚線条とよばれる妊娠線のような皮膚を呈することがあります。この副作用は改善しないため、乳幼児のうちに湿疹をコントロールし、必要最低限の軟膏塗布で治療することが重要です。

乳幼児のお子さんでは、年齢に応じた適切な強さのステロイド軟膏を選択し、定期的な医師の管理を行うことで、安全に治療することができます。

ステロイドのリバウンドってなんですか?

ステロイドの全身投与(内服や注射)治療で経験される現象です。全身投与すると、自分で作るステロイドの量が抑制されます。このため、急に内服をやめると、症状がかえって悪化しまい、この現象をリバウンドといいいます。

しかし、ステロイド軟こうを使用する場合は、適切に使用していればリバウンドが問題になることはありません。これはステロイド軟膏に、自分で作るステロイドの量を抑制するほどの力がないからです。患者さんの中には、アトピー性皮膚炎の治療でステロイド軟こうの使用を止めると、湿疹が再び悪化することを「リバウンド」と誤解していることが多いです。しかし、これは本来の意味とは異なります。そもそもステロイド軟こうをやめたときに湿疹が悪化するのは、十分に湿疹が治まっていないのに、ステロイド軟こうを止めることが原因であることがほとんどです。ステロイド軟こうは湿疹が完全になくなるまで、皮膚がツルツルピカピカになるまで、しっかり塗り続けることが非常に重要です。

適切な強さのステロイド軟膏とはなんですか?

ステロイド軟膏は強さに応じて5段階に分類されています。一般的にアトピー性皮膚炎の治療では、2歳以下のお子さんは下から2番目の軟膏(アルメタ・リドメックス・ロコイドなど)、それ以上では3番目の軟膏(リンデロン・メサデルムなど)で概ね治療することができます。手足などは軟膏の吸収が低いため、湿疹の改善が乏しい場合には1ランク上の軟膏を一時的に用いることがあります。

ステロイド軟膏の副作用を出さないために、どうすればよいですか?

しっかりと軟膏と塗布し、皮膚を完全につるつるぴかぴかの状態にしてから、徐々に使用する頻度を減らします。

ステロイドの副作用は長期間連用することにより起こります。このため、まずはしっかりと湿疹を治療してから、連日塗布していた軟膏を2-31回に頻度を徐々に減らします。ステロイド軟膏の塗布頻度を減らしたら、その分保湿剤を塗布して、湿疹を予防することが重要です。

しっかり改善せずに塗布頻度を減らすとすぐに湿疹が再燃してしまい、ステロイド軟膏を連用せざるを得なくなります。副作用予防の観点からも最初が肝心です。

ステロイド軟膏と保湿剤、どちらを先にぬったらよいでしょうか?

どちらでも問題ありませんが、当院では、湿疹部位を確認後、先にステロイド軟膏を塗布して、その後に保湿剤を塗るようにお伝えしています。