花粉症|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

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花粉症

花粉症|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

スギ花粉はいつから飛散しますか?

例年、神奈川県・東京都では2月初旬から飛散が開始します。
日本気象協会のスギ花粉飛散予測によると、今年は211日頃とのことです。

いつから治療を開始した方がよいですか?

2世代抗ヒスタミン薬(アレグラ・クラリチンなど)・抗ロイコトリエン薬(モンテルカスト・オノンなど)・鼻噴霧用ステロイド薬(アラミストなど)を用いる場合には症状がなければ予測日からの開始で大丈夫です。症状が少しでも出た場合には予想日以前でも治療を開始しましょう。その他の薬剤を用いる場合には1週間前を目安に開始しましょう。

抗ヒスタミン剤の使い分けはどうしていますか?

眠気の副作用が少ない第2世代抗ヒスタミン薬を処方しています。主にはフェキソフェナジン(アレグラ)・ロラタジン(クラリチン)です。この2剤は眠気の副作用がとても少なく、自動車の運転等に関する注意記載がありません。

3歳以上では、11回の服用で良いため、ロラタジンおすすめしています。
味が合わず、内服が難しい場合にはフェキソフェナジンを用います。(12回服用)

花粉症はどのように診断しますか?

まずは問診です。くしゃみ・透明な鼻水・鼻詰まりが外出等の際に発作的に出現するという特徴的な症状があるかどうかを確認します。鼻や眼のかゆみも合併もしやすいため、お子さんの鼻頭や眼が赤くなっていないかなど合わせて確認します。

次に鼻粘膜の観察を行い、鼻の中の粘膜の腫れや鼻水の性状を確認します。
鼻水が採取可能な場合には、アレルギー反応が起きているか否かの検査である鼻汁好酸球検査を提出します。
ただし、毎年典型的な症状と鼻所見を呈されている方の場合には花粉症と判断し、その時点から治療を開始します。

さらに原因となるアレルゲンを見つけるために、当院ではプリックテストもしくは血液検査を行います。
プリックテストは皮膚反応を診る検査ですが、痛みが少なく15分程度で結果判明するためおすすめです。しかし、鼻水止めとして頻用される抗ヒスタミン薬を検査3日前から中止しておく必要があります。
血液検査は多数のアレルゲンに対して一度に検査できますが、結果判明までに1週間程度かかり、痛みもプリックテストよりも強いです。春期のみではなく、秋期や通年性に症状がある方には複数の抗原検査が必要なため、こちらをおすすめしています。
プリックテストと血液検査の結果は概ね一致するため、いずれか一方の検査のみで十分です。しかし、症状経過と検査結果に矛盾がある場合には、後日もう一方の検査を提案することがあります。
アレルギー検査は陽性となっても、発症原因となっていないことが多々あります。このため、特徴的な症状や所見がない方ではプリックや血液検査のみで、アレルギー性鼻炎の診断はできません。

花粉症が重症かどうかはどうやって判断しますか?

1日のくしゃみ発作回数・鼻かみ回数・口呼吸の時間で判断する方法と、日常生活への影響を加味して判断する方法があります。
くしゃみ・鼻かみは11回以上、鼻閉は口呼吸の時間がかなりあると重症となります。くしゃみ・鼻かみが21回以上・鼻閉で一日中完全に口呼吸となると最重症となります。
日常生活では、睡眠障害・レジャーもしくはスポーツにおける障害・学業や仕事の障害・煩わしい症状のいずれか一つがあると中等症と判定します。

妊婦ですが、治療薬を用いることができますか?

妊娠2~4ヶ月は器官形成期と呼ばれる赤ちゃんのとても繊細な時期に当たります。このため、原則として薬剤の投与は避けます。この時期をすぎると(妊娠5ヶ月以降)、花粉症で用いる薬で奇形のような異常は起こりませんので、症状の強さやお薬のリスクを相談しながら治療を決めます。点鼻薬はお子さんへのお薬の移行が少ないため、優先して用います。また、アレグラやクラリチンは使用経験が限られているものの、胎児への影響は観察されていない薬剤に分類されています。このため、症状が強くてお困りの場合には使用を考慮します。
尚、舌下免疫療法は妊娠中に開始することはできません。