予防接種
予防接種
専門診療時間帯(14:00-16:00)…時間予約制:1か月前から予約可能です。
お子さんの予防接種は、母子手帳に推奨されている時期に受けることが重要です。しかし、新型コロナウイルスなどの感染症を心配され、接種が遅れてしまう方がいらっしゃいます。このため、当院では換気と環境消毒を始めとした感染予防に努め、皆様が安心して来院できるよう準備しております。また、予防接種の専門診療時間では、感染症が疑われるお子さんの診療は緊急時を除き行っておりません。
全てを把握してスケジュールを管理することは大変ですので、ご不明なことがあれば、予防接種もしくは一般外来をご予約し相談ください。必要なワクチンをこちらで判断して接種し、その後のスケジュールをご提案します。
当院の予約システムはワクチンスケジュール機能を備えています。当院以外も含めて、これまで受けたワクチンの種類と日付を入力すると摂取可能なワクチンが表示される便利な機能です。そちらもご活用ください。
※母子手帳に記録を残しますので、必ずお持ちください。
※問診票の必要箇所をご自宅でご記入し、来院してください。待ち時間が少なくスムーズにご案内させていただきます。
問診票を紛失した場合には、川崎市予防接種コールセンター(Tel. 044-200-0142)にご相談ください。
定期予防接種では、「予防接種と子どもの健康」(予防接種の説明書となります)を事前にお読みください。
保護者の方が、特段の理由で同伴できない場合には、お子さんの健康状態をよく知る親族などの方で、「保護者の代わりに予防接種に関する判断ができる方」が同伴し、「委任状」を持参すれば接種が可能です。委任状は以下の川崎市ホームページからダウンロードできます。
https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000017705.html
★委任状には、「保護者氏名」・「受任者氏名」・「予防接種の実施の判断を委任することの意思表示の記載」が必要となります。
その他、予防接種の一般の方向けサイトもご参照ください。 https://www.know-vpd.jp
事前の電話もしくは窓口での予約が必要なワクチン
三種混合(DPT)、不活化ポリオ(自費)、A型肝炎、髄膜炎菌、日本脳炎
※接種料金を確認したい場合は、お手数ですが電話でご確認ください。
明らかに具合が悪い場合は接種ができません。発熱なく、咳や鼻水などの症状が軽度であれば接種いたします。接種前の診察にて判断いたしますので、ご相談ください。
同時接種は安全に行うことができます。日本小児科学会の提言によると複数のワクチンを同時に接種してもワクチンによる副反応の割合は増えません。また、同時接種によりワクチンの効果が落ちることもありません。同時接種をすることで、より早期にワクチンを接種することができる、クリニックに行く回数が減る、などのメリットがあり、お子さんをワクチンで予防できる病気から守るために必要な接種方法とされています。一方で同時接種は不安な方はいらっしゃると思います。当院では、本数を減らしての接種も可能ですので、ご相談ください。
接種後30分間は、急なアレルギー反応が出ないか注意してください。接種当日〜翌日に熱が出ることがあります。1日ほどで下がることが多いので、元気であれば様子を見ていただいて構いません。長引く場合や症状が心配な場合はご相談ください。
接種当日は、はげしい運動を避けてください。お風呂は普段どおり入っても大丈夫です。
内容 | 問い合わせ先 | 電話 |
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新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期予防接種の再延長 | 川崎市健康福祉局保健所感染症対策課 | 044-200-2440 |
定期予防接種の予診票紛失 | 川崎市予防接種コールセンター | 044-200-0142 |
川崎市外で予防接種希望の方 | 川崎市予防接種コールセンター | 044-200-0142 |
お子さんの診断や治療のためには、採血や注射などの痛みを伴う処置が必要となることがあります。つらい経験となりますが、少しでもポジティブな体験にするために、いくつかのポイントがあると言われています。
突然に注射や採血をされるとなると、とても怖くなります。前もって注射などの痛みがある処置があることとなぜ必要なのかを伝えて頂くと、多くのお子さんで心の準備ができます。
お子さんの年齢によって説明の仕方を工夫してみましょう。小さなお子さんでは、ごっこ遊びがお勧めです。お医者さん役をしてもらって、お人形さんに優しく診察したり、注射したりしてみると、お医者さんがお子さんを病気から守るために頑張っていることがわかると思います。
怖いのは当然ですので、お子さんの気持ちを受け止めてあげて下さい。
お子さんはご両親から離れると、不安になってしまいます。このため、当院では保護者の方にできるだけ処置に同席頂いております。手技中はお子さんの心のサポートを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
痛みを和らげる鎮痛剤クリームを注射する場所に塗布することもできます。お薬に対するアレルギーがないかなどを確認してから使用する必要があり、事前にご相談下さい。
※鎮痛剤は塗布できる上限量があるため、複数の個所には塗布できない場合があります。また、稀ではありますがアレルギー反応などの予期できない副作用がおこることがあります。
最新情報は「お知らせ」をご確認ください。
当院では現在、「ガーダシル」と「シルガード 9」を接種しております。
• 対象者の方は、12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女性です。 (小学校6年生相当から高校1年生相当の女子)
• 接種回数は3回となります。2と3回目の標準接種間隔は2か月後と6か月後となります。
• 接種回数は1回目の接種を受ける時の年齢によって異なります。「シルガード 9」の場合は合計2回もしくは3回です。
合計2回の接種で完了できる方は、1回目の接種が小学校6年生の年度から15歳の誕生日の前日までの方です。2回目までの接種間隔は標準的には6か月です。(公費の接種には最低限5か月以上あける必要があります。)
• 15歳になってから受ける場合には、標準的に2回目は2か月後、3回目は6か月後となります。
• 原則として、2回目と3回目は1回目と同一のワクチンで接種します。
• いずれも筋肉内注射になります。
• いずれの場合でも、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています
女性は一生のうち一度はかかってしまうウイルスです。かかった一部の人で、子宮頸がんという病気を引き起こすことが分かっています。子宮頸がんの原因はほとんどがこのウイルスの感染により生じると言われています。
一生のうちに子宮頸がんになる人は1万人あたり130人程度、子宮頸がんで亡くなる方は1万人あたり30人程度です。つまり、2クラスに1人くらいが子宮頸がんにかかっていまいます。子宮頸がんは早期に発見し、治療をうければ多くの場合に、命を落とさずに治すことができます。ワクチンを受けても発症することはあるため、20歳になったら定期的に子宮頸がん検診をうけることが重要です。
100か国以上で公的な予防接種が行われています。導入された国々では子宮頸がんの前がん病変の発生率が約50%減少したとの報告があります。残念ながら、日本国内では、子宮頸がんの死亡率が過去10年で3-6%程度上昇と報告されています。
本ワクチンの有害事象は国内外での調査の結果、のべ接種回数890万回のうち、副反応(疑いを含む)報告は0.03%程度です。90%以上の方は、回復または軽快し通院不要ですが、0.002%のかたで、未回復の副反応で会ったことが報告されています。接種後の慢性的な疼痛に関しては本ワクチンを接種された方と一般の方での発生頻度に差がないと欧州の調査で報告されています。頻度が多い副反応は疼痛・腫脹・発赤(紅斑)。その他蕁麻疹・掻痒・頭痛・発熱などです。
ワクチンによる副反応を全てなくすことはできません。このため、定期接種では副反応が生じた症状に対する診療・相談体制が整備されています。
気になる症状が生じた際は、まずは接種医もしくはかかりつけ医へ相談頂きます。症状に応じて、地域医療連携病院もしくは神奈川県のワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関に紹介致します。医療機関での治療が必要となったり、生活に支障が出るような障害が残るなどの健康被害が生じた場合には、法律に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)を受けることができます。さらに川崎市では、ワクチン接種後に何らかの症状が発生した場合の相談先も設置しており、窓口は健康福祉局保健所予防接種担当(044-200-2440)となります。詳しい情報は川崎市のHPをご覧ください。
長く続く強い咳を特徴とする感染症です。赤ちゃんが感染すると重篤になりやすく、3か月から1歳6か月までに計4回の定期予防接種を四種混合ワクチン行います。定期予防接種を確実に行うことで乳幼児期の感染予防ができます。
四種混合はとても素晴らしいワクチンですが、お子さんが5歳程度になると体の中の抗体の量が低下します。これにより百日咳に感染してしまうお子さんが増えていることが近年問題となっています。
学童期のお子さんは感染しても特徴的なひどい咳は呈さず、長引く咳など軽い症状で回復することがほとんどです。一方で、彼らが免疫を持っていない赤ちゃんに感染させてしまうとその赤ちゃんの命に関わることがあります。特に予防接種を受けていない小さな赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では問題となります。
小児科学会では学童期のお子さんで百日咳の感染症が増えてているという調査結果を踏まえて、5歳以上7歳未満のお子さんでは、追加で3種混合の予防接種(任意接種)と不活化ポリオワクチンを受けることを現在推奨しています。(四種混合ワクチン接種を用いることはできません)