小児科
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新型コロナウイルス対策のため、来院されたすべての方に検温をお願いしております。コロナウイルス対策ページを必ずご確認ください。
一般小児科のWeb予約受付
・午前診療:当日7:30-11:30
・午後診療:当日12:00-17:30
「Web予約」からお進みください。電話予約(044-935-5001)も受け付けております。
※ご予約がなくても受診いただけますが、予約の方が優先になります。待ち時間短縮のためWEB予約をご利用ください。
※発熱、水痘・麻疹・風疹の疑いがある方は、来院されましたら入口横インターホンでお知らせください。
発熱・咳嗽・鼻汁などの症状から便秘症まですべてのお子さんに受診いただけます。
アレルギー疾患(気管支喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・花粉症)の方も受診いただけます。
上記に限らず、何かご心配なことがあれば、こちらの外来でご相談ください。
お子さんを丁寧に診察し、病状の説明および必要と考える検査やお薬などをご提示いたします。実際の診療では、治療にあたり幾つかの選択肢がある場合があります。その際には、お子さんやご家族にとっての利益と不利益を説明し、相談しながら方針を決定いたします。
小さなお子さんでは、「なかなかお薬を飲んでくれない」とご家族が苦労されることがあります。当院では、病状に照らし合わせて必要と考えられるお薬のみを処方します。お風邪など概して抗菌薬が不要もしくはお子さんにとって不利益となり得る場合には、その処方を行いません。
インフルエンザウイルス・RSウイルス・溶連菌などの迅速検査(一部は自費検査)・血液検査(白血球数・赤血球数・血小板数・CRP値)・尿テステープ検査を院内で行うことができます。より詳しい検査やアレルギー検査などは検査会社と連携して行います。
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することにより起こる病気です。高熱・頭痛・関節痛・全身倦怠感など様々な症状が一般的な感冒よりも急速に起こります。お子さんでは、熱性けいれんや急性脳症などの原因ともなります。例年12月ころから流行するため、11月までにワクチン接種を行い、予防することが推奨されています。
感染経路は咳やくしゃみなどです。お子さんが発症された際に看護される方は、マスクと手洗いを徹底しましょう。新型コロナと同様に感染しても症状がない方もいらっしゃるので、家族全員で感染予防を心掛けることが重要です。
※抗インフルエンザ薬の予防投薬は当院では行っておりません。
お子さんの急な発熱はびっくりしますし、心配でしょう。小さなお子さんではなおさらです。インフルエンザに関わらず、発熱があるお子さんでは、意識や顔色を確認して下さい。注意すべき症状は意識がはっきりしない(言っていることの辻褄が合わない・異常行動なども含みます。)、顔色も悪く苦しそうなどです。注意すべき症状がある場合には、速やかに受診しましょう。夜間であれば救急外来へ受診ください。意識もしっかりしており、顔色も悪くなければ、まずは安静にしてしっかり水分・糖分・塩分を取るように心掛け下さい。お子さんでも使用できる解熱剤(カロナール・アセトアミノフェンなど)は適宜することができます。
インフルエンザかどうかは抗原検査を行うことで明らかにすることができます。発熱して直ぐには、ウイルス量が少なく偽陰性(実際に罹患しているにも関わらず、検査が陰性となってしまう事)となることが多いため、発症から12時間以上経てから検査をすることが推奨されています。
多くのお子さんが2-3日の高熱の後に、自然に解熱し特に後遺症なく回復します。一方で、発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を使用することにより、発熱の期間を1-2日程度短縮することができます。日本小児科学会は2020/2021年の治療・予防指針において、幼児や基礎疾患があり、インフルエンザの重症化リスクが高い患者や呼吸器症状が強い患者では投与を推奨しています。一方で、多くは自然軽快する疾患でもあり、抗インフルエンザ薬の投与は必須ではないとしています。
インフルエンザ・インフルエンザワクチンのQ&Aは以下のサイトも参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
お子さんが熱を出すと心配になりますが、小さなお子さんは感染するウイルスがどれも初めてのものが多く、小学校に入るくらいまではよく高熱をだすことがあります。熱の高さと病気の重症度は比例するものではありません。また、予防接種の普及に伴い、お子さんの重篤な感染症の頻度はとても減っていますので落ち着いて対応しましょう。熱が高くても、元気に遊び回っていたり、食事もしっかりとれてたりする場合には、緊急性はあまりないでしょう。しかし、3か月以下の赤ちゃんが発熱した場合は直ぐに受診すべきです。また、お子さんがぐったりするなどした場合・発熱が数日経っても治まらない場合などでは、それほど高熱でなくても診察を受けることをお勧めします。
かぜは喉に起こった感染症の総称です。その原因はたくさんありますが、そのほとんどがウイルス感染と考えられています。つまり、抗菌薬(抗生剤)が効かないタイプの感染症です。多くの場合に、症状を和らげる鎮咳去痰薬や抗ヒスタミン薬・解熱鎮痛薬などが処方されます。
最もよい対処はしっかり体を休めることと言われています。普通は最初の2-3日を症状のピークとして、その後1週間から10日間かけてだんだん良くなっていきます。ただし、様々な病気の最初の症状が一見「かぜ」のように見えることがあります。また、数百人に1人くらいの割合で「かぜ」のあとに肺炎などの細菌が関与する感染症が出てくることがあります。
3日以上たっても症状が緩和しない場合・だんだん悪化する場合・元気がなくて苦しいそう場合・食事や水分がとれず消耗している場合には血液検査などを行うか判断が必要となりますので、もう一度受診して下さい。
発熱や節々の痛みで眠れないお子さん・食欲が落ちているお子さんに使用してください。効果は2-3時間でピークに達しますので、その間に睡眠をとることや水分・塩分・糖分を摂取するように促してあげてください。主に大人で使用される強い解熱薬に比べて弱いため、平熱まで下がらないことの方が多いです。しかし、「大人で使用する解熱剤」は、脳症など重篤な合併症の頻度を増やしてしまいますので、お熱が下がらないからと言って、使用してはいけません。
解熱薬の使用目安としては
上記を目安に解熱薬を使用するようにして、つらいお熱を乗り切りましょう。
急な発熱(39℃前後)が起こります。ウイルスにより起こる感染症で、生まれて初めての発熱が突発性発疹だったというお子さんも多いです。通常熱は3~4日で下がり、熱が下がるタイミングで全身に発疹が見られます。この典型的な経過を確認することで診断します。
発疹は小さなプツプツとした紅斑が多く、3~4日で治り、跡が残ることは基本的にありません。痒みも無いのでかきむしって後に残るということもありませんので、特に治療の必要はありません。ご家庭では、高熱でお子さんが消耗しないように、お部屋の温度や着ているものを調節してあげてください。
2歳までにほとんどのお子さんがかかりますので、特別な注意はありません。ただし、発疹がでるまでは診断確定しないことが多いため、ご家族の方は手洗いなどをしっかり行っておく方がよいでしょう。
出席停止となる病気ではありませんが、発疹が落ち着き、食欲などが回復してから集団生活に戻ることをお勧めしています。
水いぼは、10才以下のお子さんによく起こる病気で、ウイルスの感染によって起こる、いぼの一種です。1年以内に多くの方が自然に治癒しますが、乾燥肌やアトピー性皮膚炎で皮膚を引っかく癖があると広がりやすいため、適切なスキンケアをすることが必要です。
ご家庭では、タオルやボディスポンジなどの共用は避けた方がよいでしょう。
登校や登園は特に問題なく行えます。また、プールの水ではうつりませんので、プールに入ることは可能です。しかし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがあるため、これらの共用は避けましょう。
ほとんどの場合は1-2週間以内には改善する急性蕁麻疹という経過をとりますが、時折、慢性蕁麻疹といい1か月以上蕁麻疹が出たり消えたりするという状態を繰り返すお子さんもいらっしゃるので、その場合には内服が長期となることもあります。塗り薬でかゆみを多少やわらげてくれるものもありますが、抗ヒスタミン薬の飲み薬の方が効くことが多く眠気が少ないタイプを用います。他の方法では冷やしてあげることも効く場合も多いです。日常生活における注意点としては、入浴して体が温まると痒みが増すことがあるので、シャワー浴などにしてください。
もし、明らかな原因がある場合には、原因・悪化因子の除去が重要になります。
乳児湿疹は赤ちゃんにできた全ての湿疹を含む診断名であり、赤ちゃんに起きた皮膚炎の総称です。生まれたばかり赤ちゃんの皮膚はデリケートで、一過性に湿疹を起こしてしまう事が多々あります。アトピー性皮膚炎は乳児湿疹の一つの原因と考えられますが、慢性的(乳児では2か月以上)という定義もあり、なかなか湿疹が収まらない赤ちゃんを数か月の間、治療しながら経過観察することで診断します。
乳児湿疹がある赤ちゃんには、まず沐浴の時に全身をしっかりと泡立てた石鹸でゆっくり洗い綺麗にしてあげることをお勧めしています。とくにお顔・耳の後ろ・頚・脇の下・小股などは皺になっている場所をよく伸ばして洗ってあげてください。皮膚が乾燥してしまう場合には、入浴後に保湿剤を塗布してあげましょう。これだけで、多くの赤ちゃんで乳児湿疹が改善します。保湿剤は赤ちゃんに用いることができる市販薬で問題ありませんが、湿疹が強いお子さんでは、食べ物由来の保湿剤(ゴマ・落花生オイルなど)は避けましょう。
スキンケアをしっかり行っても十分に乳児湿疹が改善しないお子さんでは、アトピー性皮膚炎なども念頭において、しっかりと治療を行います。
アデノウイルス感染症はお子さんの扁桃腺や気道・腸炎に感染し、発熱・のどの痛み、下痢などを起こします。ウイルスにかかってから5~7日程度で発症することが多いと言われてます。咽頭結膜熱(プール熱とも呼ばれます。)や流行性角結膜炎という病気の名前の方が有名かもしれません。これらは学校保健安全法に基づき、出席停止となる疾患ですが、その原因ウイルスとしても知られています。
特別な治療薬は存在せず、残念ながら有効な抗ウイルス薬もありません(抗ウイルス薬はインフルエンザウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、ヘルペスウイルスにのみあります)。高熱が4-5日程度続きますが、水分が取れていて、排尿がコンスタントであれば経過をみて大丈夫なことが多いです。
ご家庭では、感染力は強いので手洗いをしっかりと行い、タオルの共用などは避けた方がよいでしょう。
溶連菌感染症はいろいろな疾患を起こしますが、小学生くらいのお子さんでは咽頭炎、乳幼児のお子さんでは「伝染性膿痂疹(とびひ)」などが多くみられます。溶連菌は必ずしも感染症を起こすわけではなく、のどや皮膚には保菌と言って、特に悪させずに、「いるだけ」ということがあります。しかし、咽頭炎などの悪さを起こしている場合には抗菌薬による治療が必要です。このお薬が効くと多くの方は、数日で熱が下がりますが油断しないでください。合併症であるリウマチ熱や腎炎の予防もかねるため、10日間忘れずに内服する必要があります。
ご家庭での感染予防には、手洗いが最も重要です。お子さんが発症してもご家族は必ずしも発症しないため、ご家族皆様が発症前から抗菌薬を使用することは勧められていません。
溶連菌感染症にかかると学校保健安全法に基づき、「出席停止扱い」となります。お熱などの「主要症状が消失する」か、「抗菌薬を開始して24時間経過」していれば、集団生活に戻ることができます。
とびひは、アトピー性皮膚炎、小さな怪我でできた皮膚の傷、虫刺され、その他の湿疹の部分を汚い手で掻いたりした際に細菌(溶連菌やブドウ球菌など)が入り込み、感染することで発症します。かきむしった手を介して、水ぶくれ(水疱)やかさぶた(痂皮)があっという間に全身へ広がるので気をつけてください。
治療はごく軽い場合には抗菌薬の軟膏を1日1~2回塗ります。概ね4~5日でよくなります。良くならない場合には軟膏の種類を変えます。広がってしまう場合には抗菌薬の内服をすることがあります。皮膚はもともと血流が乏しいことや最近は抗菌薬が効き難い菌(耐性菌と呼ばれます)が増えていることもあり、スキンケアを行うことも重要です。
ご家庭では爪を短く清潔に保って、皮膚に傷つけないように注意します。引っかいてしまう場合には、ガーゼで覆うことも有効です。スキンケアとしてとびひの部分も含めてしっかり泡立てた石鹸でそっとゆっくり洗ってあげてください。ご兄弟にうつることもあるので、とびひがあるお子さんの入浴は順番を最後にし、タオルの共用は控えましょう。
登園や登校はとびひがあるところをガーゼや包帯で覆い、露出しないようにすれば可能です。プールはすっかり治るまで禁止です。
夏風邪の一種で、手・足・口の中に水疱ができるのが特徴です。生後6か月くらいから、4~5歳頃の乳幼児に多い病気です。唾液や便から排泄されるウイルスが、接触感染によって口からうつったりします。
潜伏期間は3~5日くらいです。手足や口に特有の発疹がでます。手のひら、足の裏、口の中に、周辺が赤くて真ん中が白い、米粒大の水疱ができます。足の甲やおしりにできることもあります。口の中にできた水疱が痛くて、水分をとることができなくなることがあります。手・足の水疱部分は、少し痛かゆいことがあります。熱は微熱~高熱(39~40℃)までお子さんによってさまざまです、多くは数日で熱は下がります。ときに嘔吐や下痢を伴うこともあります。特別な治療はなく、ほとんどの場合は自然に改善しますが、お子さんでは口の痛みや高熱で脱水になり、点滴が必要になることがあります。少量でもこまめに水分摂取をしていれば、避けられることが多いので、是非促してあげてください。
ウイルスの感染力は症状が現れてから最初の1週間が最も強いです。その後も1か月程度は便から排泄されるため、トイレの後やおむつを交換した際にはしっかりと手洗いをしましょう。
学校保健安全法では出席停止を定めていません。発熱などが消失し、食欲などの全身状態がよくなれば、登園・登校可能です。
流行が夏であり、かつ、水疱ができる、発熱がある、というように手足口病と症状が似ていますが、手や足には発疹は出ません(手足口病の口だけの症状と考えるとわかりやすいです)。また、39~40℃の高熱が突然出ます。多くは3~4日程度で自然に下がります。
治療やご家庭・登園・登校で注意すべきことは手足口病と変わりありません。
緊急性がある疾患ですので、速やかに受診すべき疾患です。風邪などでのどに起きた炎症が、声帯(声をだすところ)の下あたりまで波及し、のどが腫れることで起きます。犬が遠吠えするもしくはトドが鳴くような咳や息を吸った時に音が聞こえることが特徴的な症状です。
治療は軽症であれば、のどの腫れを改善するため、薬剤吸入とステロイドの投与を行います。治療によって症状の改善があまり思わしくないような場合は、治療を繰り返していくために入院が必要なこともあります。軽症であればステロイド内服しながら自宅で様子を見ることも少なくないですが、自宅ではお部屋の加湿は十分しておくと少し楽になるようです。また、大泣きしてしまうと一気に症状が悪化することもあるのでゆっくり落ち着いた環境で過ごさせてあげることも自宅でできる対応方法です。
咳・鼻水を主な症状とする感染症です。毎年流行があり、3歳までにはほとんどのお子さんが罹患すると考えられています。多くの方がいわゆる風邪で1~2週間くらいをかけて自然に治ります。しかし、1歳未満のお子さんや心臓・呼吸器に基礎疾患をお持ちの方が初めて罹患すると、気管支炎や肺炎など重症化するリスクがあり注意が必要です。検査は鼻の奥まで綿棒をいれて鼻水採取します。結果は10分前後で判明します。しかし、この検査は1歳未満のお子さんか入院を要するお子さんしか、保険診療内では行うことができません。また、RSウイルスがお風邪の原因と分かっても、特効薬はないため現在の治療を続けながら、悪化がないかを評価して行きます。ゆっくり体を休めることが重要です。
呼吸が苦しそう・ゼイゼイしている・水分摂取や哺乳不良・ぐったりして元気がないなどの症状がある場合には、検査などが必要か判断する必要がでてきますので、もう一度受診下さい。
RSウイルス感染症に合致する症状(咳・鼻水)があり、1歳未満の方は保険診療で検査が可能なため、検査を受けることをお勧めしています。一方で、1歳以上の方は自費で検査を受けることもできますが、費用も掛かり治療法が変わらないため、当院ではお勧めしていません。(尚、保険診療との混合診療は認められていません。)周囲での流行があり、咳・鼻水がある場合には、RS感染症に罹患している可能性を勘案し、発熱がなくなり、咳や鼻水が減少し、食事摂取などが普段と変わりない状態となってから、登園して下さい。
(登園許可証は必要ありません。)