食物アレルギー相談
食物アレルギー相談
食物アレルギー相談(初診)は専門診療時間帯(14:00-16:00)でのみ可能です。完全予約制となります。
詳細はこちらのページをご覧ください。尚、再診・定期受診中の方はこれまで通り、ご相談頂けます。
<食物アレルギー相談(初診)を予約する際には以下の事にご留意ください。>
・健康保険を利用したアレルギー検査には、医師の必要性の判断が必要です。問診により直ちに必要ではないと判断される際には、検査を希望されても承る事ができません。
なお、検査を行うか否かの判断には対面診療が必要です。電話ではお答えできません。
・川崎市のアレルギー管理指導表は原則、かかりつけ医もしくは主治医が記載することとなっております。まずは、かかりつけ医にご相談をお願いいたします。
かかりつけ医や主治医がいらっしゃらない場合には、当院で相談頂けますが、アレルギー管理指導表は診断書と同等の書類となるため、診断が不確かな場合にはすぐに記載できない時があります。川崎市では、診断がでるまでの当座の対応を保育園に依頼することができます。(川崎市保育施設における食物アレルギー対応マニュアル(2024改訂版) P18参照ください)
・食物アレルギー以外の疾患による除去食(乳糖不耐症や薬の飲み合わせなどの)対応を要する場合には、異なる手続きが必要です。詳しくは保育園や学校に相談ください。
・転居などで、かかりつけ医・主治医の変更を希望される場合には、できるだけ診療情報提供書(紹介状)を持参ください。診断や書類作成に頂く時間を短縮することができます。
<食物経口負荷試験(日帰り入院)を希望される方は以下を参照ください。>
第2・4水曜日に川崎市立多摩病院にて、当院院長が食物アレルギーのお子さんの食物経口負荷試験を行っています。試験は日帰り入院で予定しますが、強い症状誘発があった場合には、翌日退院となります。
1. かかりつけ医をお持ちの方
川崎市立多摩病院小児科アレルギー外来(中村俊紀)宛に紹介受診下さい。
2.かかりつけ医がいらっしゃらない方
多摩病院受診には紹介が必要です。当院(なかむらこどもクリニック)へ受診下さい。
アレルギー外来(専門診療時間帯)をご予約の上受診下さい。
3. 準備
アレルギー問診票がダウンロードできます。10分程かかるので事前に記載して持参下さい。
4. 注意事項
食物運動誘発アナフィラキシーの負荷試験・食物経口免疫療法は行っておりません。かかりつけ医からアレルギー基幹病院(国立相模原病院・国立成育医療研究センター病院など)をご紹介下さい。
5. 経口食物負荷試験に関する説明
アレルギー反応の原因として疑われる食物を実際に摂取して、症状が誘発されるか客観的に判定する試験です。
食物アレルギーは因果関係が明確な病歴がないと正しい診断が出来ません。
特異的IgE値などのアレルギー検査の数値が高くても、摂取により症状誘発を起こさない方がおり、不明確な病歴の際には負荷試験を行う必要があります。
経口食物負荷試験は症状誘発のリスクがあり、症状誘発の際に迅速な対応を求められます。
幾つかの食物では、特異的IgE値の程度で“症状誘発の確率”を推定することが可能です。しかし、誘発症状が“どの程度重篤になるか”を正確に予測できる指標はありません。このため、人員・医療物品の面で安全な環境で試験を行うことが望まれます。
川崎市立多摩病院では、上記のリスクに対応できる環境があります。これまでは、主に遠方の病院を紹介することが多く、より身近な環境で、医療サービスが受けられるように連携を行うこととしました。
試験は日常摂取量・中等量・少量の主に3段階で行っています。問診票に記載頂いた病歴からリスク評価を行い、適切な負荷試験量を決定します。負荷試験の陽性率は概ね20-30%程度とお考え下さい。
負荷試験が陰性(症状なく摂取できた)場合には、その量を増量なく反復摂取し、3-6か月後を目処に次の量の負荷試験を行います。中等量の摂取が可能となると多くの加工品が摂取可能となり、生活の質の改善が望まれます。日常摂取量が摂取可能となった場合には、集団生活での制限は解除となります。
現在まで、この試験に代わる検査はなく、検査を希望されない場合、現状の食物除去や管理を継続頂きます。
食物負荷試験で陽性となった方は、アナフィラキシー対応指導・栄養指導などが必要です。アレルギー外来の受け入れ可能人数には限りがあるため、当院と連携して行います。