小児喘息ガイドラインのシステマティックレビュー委員に選ばれました
小児気管支喘息の治療・管理ガイドラインは日本小児アレルギー学会から2000年に発行され、治療の重要な指針となっています。
概ね2~3年おきに改訂されており、今は2020年度版が多くの医療機関で活用されています。
このガイドラインは我々専門医にとっては教科書のような存在で、大学では若手医師と輪読し、隅から隅まで読みこんでいました。
昨年、2023年版のガイドライン作成に向けたシステマティックレビューチームの一員に選出され、作成に貢献することができました。
システマティックレビューは、診療における疑問に対して、今まで報告された沢山の研究を吟味して、答えを出してゆく作業です。なかなか骨が折れる作業で、3,000近い論文をスクリーニングし、最終的に30件弱の論文を私たちのチーム6人で読み込みました。
今回はチームリーダーを務めましたが、一緒に働いた先生方はこれからの日本のアレルギー診療を担うであろう優秀な方ばかりでしたので、とても楽しかったです。大変な作業でしたが、食物アレルギーガイドラインに引き続き参加できたことで、貴重な経験となりました。
提出した報告書は現在、作成の中心となる先生方が吟味されており、ガイドライン発刊までには今しばらくかかりますが、今回得た知識を早速皆さんの診療に活かしていきます!