経鼻生インフルエンザワクチン(フルミスト)とは?|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

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経鼻生インフルエンザワクチン(フルミスト)とは?|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

経鼻生インフルエンザワクチン(フルミスト)とは?

フルミストは、日本で初めて導入された鼻から接種するタイプのインフルエンザワクチンです。これまでも一部の医療機関では海外から輸入されたものが使われていましたが、今年度からは日本でも正式に使用できるようになりました。

当院でも、数に限りがありますが、このワクチンを接種する予定です。

以下に、フルミストについての詳細をご紹介します。

対象年齢と接種方法

フルミストの対象は2歳から18歳までの方です。1回の接種で完了し、ワクチンは左右両方の鼻に噴霧します。インフルエンザの流行が例年1月頃にピークを迎えるため、12月中旬までの接種が推奨されています。

フルミストのメリットと注意点

フルミストは注射が苦手な方にとって理想的な選択肢です。注射を伴わないため、痛みがなく、特に小さなお子さんや注射を恐れる方に適しています。ただし、一般的な注射によるインフルエンザワクチンに比べて、有効率がやや低く(およそ半分程度)1、また費用も高額ですので、すべての方におすすめするわけではありません。

また、フルミストは生ワクチン(弱毒化された生きたインフルエンザウイルスを使用)であるため、接種後に軽い風邪のような症状(鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛みなど)が現れることがあります。接種後12週間は、免疫不全の方との密接な接触を避けることが推奨されています。

他のワクチンとの併用

フルミストは他のワクチンと同時に接種することが可能ですが、事前に他の生ワクチンを接種している場合は、少なくとも4週間の間隔を空ける必要があります。(今年度、当院では説明に時間がかかる事が予想され、同時接種は行いません。)

アレルギーについて

鶏卵アレルギーのあるお子さんでも、原則としてフルミストを接種することができます。しかし、過去にアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を経験された方については、データが不足しているため、従来のワクチンを推奨します2

最後に

ちなみに、私の子供たちもイギリスに滞在していた際にこの経鼻ワクチンを接種したことがあります。彼らも断然この方法がいいと言っていました。

当院での予約方法や接種費用については、今後「LINE」や「お知らせ」などでご案内します。

 

  1. Chung JR et al. Influenza Clinical Investigation for Children Study Team; Influenza Incidence Surveillance Project; US Influenza Vaccine Effectiveness Network. Live Attenuated and Inactivated Influenza Vaccine Effectiveness. Pediatrics. 2019 Feb;143(2):e20182094. doi: 10.1542/peds.2018-2094.
  2. https://www.bsaci.org/professional-resources/allergy-management/food-allergy/vaccines-and-food-allergy/influenza-vaccine-and-egg-allergy/