視力検査に関する勉強会に参加しました
- 2022年9月12日
- 小児科
9月1日に川崎市の3歳時健診の視力検査に関する勉強会に参加しました。
川崎市の3歳健診では眼科健診があります。お子さんの視力は3歳までに急速に発達し、6歳頃には完成します。このため3歳児健診で弱視のお子さんを発見できると、治療により視力を改善する可能性があり、とても重要な健診となります。
従来、川崎市の健診では、ご自宅での視力検査・質問票を用いたスクリーニングと、小児科医による診察などで異常が疑われる方へ、精密検査が提供されていました。しかしこの方法ではお子さんの顔を固定しなければいけないといった課題があり、お子さんの機嫌などで十分な検査ができないなどの課題がありました。
今回、川崎市内の眼科の先生方のご尽力により、3歳児健診に「スポット ビジョンスクリーナー」という検査機械が導入されるそうです。この機械は屈折検査といって、近視・遠視・乱視などや斜視などの異常を数秒で簡単に検査できます。
この機械は6ヶ月の乳児から検査が可能ですので、当院では開院時から採用して、6ヶ月児健診から活用しています。ほとんどのお子さんで検査が成功し、痛くも怖くもない検査として非常にお子さんに適した検査と感じています。
勉強会では東京大田区の先生方が講師をしておられましたが、同区では3歳児健診にスクリーナーがすでに導入されています。今回はその経験などもお話頂き、とても勉強になりました。今後、川崎市でも活躍してくれると感じています。
※当院では、「スポット ビジョンスクリーナー」は6ヶ月以降の乳児健診と5歳健診のときに行っています(無料)。その他検査希望の方は自費となります。