食物アレルギーを食べてなおす治療とは?
食物アレルギーを食べてなおす治療には、経口免疫療法と食事療法の2つがあります。
当院では、食事療法のみ可能です。
しっかりとした決まりはありませんが、主に食物アレルギーのお子さんを発症している方に原因となる食物を少量から摂取し、体をならすという治療法を指しています。
概ね2つの方法があり、
①病院もしくは自宅で徐々に増量して食べ進める方法と
②少量の原因食物を用いて食物負荷試験を行い、その後は段階的に負荷試験を行いながら、摂取量
を増やす方法
です。
1 は経口免疫療法と呼ばれます。食べる量を増やしている最中に多くの方が症状を誘発するため、主には、緊急時の診療体制が整っている専門病院で提供されます。このため、当院では治療提供していません。
2 は食事療法と呼ばれます。食べる量を増やす前に必ず負荷試験を行うため、自宅での症状誘発の危険性がとても低く、安全な方法です。当院では川崎市立多摩病院と密に連携して治療提供しています。
経口免疫療法と食事療法のどちらをまず行うべきか?と疑問に思われるかもしれません。
安全性を考えて、まずは食事療法をおすすめします。
経口免疫療法は症状誘発があっても食べすすめる点で、ご家族の負担が大きな治療でもあり、当院では、少量の食物を用いた負荷試験で症状を起こしてしまう方で、原因食物を食べるようになりたいと強い希望がある方に経口免疫療法を提供可能な施設へ紹介しています。まずはお気軽に当院のアレルギー外来へご相談ください。