2022年の日本アレルギー学会へ参加しました|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

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2022年の日本アレルギー学会へ参加しました|なかむらこどもクリニック|登戸駅徒歩1分|川崎市多摩区の小児科・アレルギー科

2022年の日本アレルギー学会へ参加しました

1011月は学会や研修会が沢山あり、新しい知識を得る絶好の機会です。先日は日本アレルギー学会に参加しました。

英国留学の際にお世話になった先生の公演があったので、一番の楽しみにしていましが、残念ながら英国からのリモート発表で、直接お会いできませんでした(泣)。しかし、昭和大勤務時の上司である今井先生が座長の「食物アレルギーと生きる」というセッションがあり、それがとても勉強になりました。

前半では、食物アレルギーによって職業が選択できなかった患者さんの事や食物アレルギーのあるお子さんがいじめにあうリスクが高い事などが報告され、食物アレルギーのある方の生活における大変さを改めて感じました。

後半では、保育園や学校などの集団生活ではアレルギーのあるお子さんへの対応がアレルギー生活指導管理表の徹底・各施設でのアレルギー対応マニュアル作成という点で、まだまだ改善の余地があることが広島や名古屋の先生から報告されました。多くの課題が明らかになる一方で、埼玉県の先生が7年かけて行政や医師会とも協力しながら状況を改善した成功例を示されていました。発表した先生が強調されていらっしゃったのは、「食物アレルギーの正しい診断に必須である食物経口負荷試験を、患者さんが受けやすい環境を整えることがとても重要です。」との事でした。

ここ登戸でも、私達のクリニックや川崎市立多摩病院で食物負荷試験を行っており、最初の一歩は踏み出しています。これから数年で、食物アレルギーもつお子さんが地域で安心して暮らせるように着実に歩みを進めたいと思いました。