気管支喘息のお子さんの生ワクチン接種時の注意点 〜全身ステロイド投与後の適切な間隔〜
2023年の小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(以下、治療指針)に一部改訂があり、全身ステロイド投与を受けた気管支喘息のお子さんに対する生ワクチン接種の推奨期間が変更されました。
治療指針によると、ステロイド投与の期間に基づいて推奨が異なります。
対象は大量の全身ステロイド薬を連日もしくは隔日で投与を受けた方です。
- 14日間未満の投与の場合:従来通り、ステロイド投与終了後に生ワクチン接種が可能です。
- 14日以上の投与の場合:従来は14日間の間隔が推奨されていましたが、新しい指針では「投与終了後4週間以上の間隔」が必要です。
尚、投与中の方は生ワクチンを接種することはできません。吸入ステロイド薬に関しては、生ワクチン接種との間に特別な期間を空ける必要はありません。発作時に数日間の全身ステロイド薬投与が行われた場合は、①の対応が適用されます。ただし、発作が改善してから1~2週間後の接種を検討してください。