川崎市保育士等キャリアアップ研修で講義を行いました
今年も川崎市保育会からご依頼をいただき、保育園でのアレルギー対応について講義する機会がありました。
この研修は、保育現場でリーダーとして活躍される先生方が参加されるものです。未来の川崎市の保育を担う多くの保育士さんたちが熱心に学んでくださり、長時間の研修、本当にお疲れさまでした。
保育園のアレルギー対応は、この10年で大きく進歩しました
10年ほど前までは、食物アレルギーやアナフィラキシーへの対応が園ごとにバラバラで、独自のルールによる混乱も少なくありませんでした。
そんな状況を改善するため、厚生労働省では「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」が作られ、多くの専門家の先生方が全国で講演を行い、普及に努めてこられました。私も若い頃に何度か同行し、現場の苦労や工夫を目の当たりにして多くを学びました。
現在はガイドラインが広く浸透し、
「お子さんの安全を確保しながら、安心して楽しく園で過ごしてもらう」
という基本方針がしっかりと共有されるようになっています。
それでも現場では、まだ大きな負担があります
誤食を防ぐためのチェック、症状が出たときの対応訓練、個別の献立づくり……。
アレルギーのあるお子さんの保育には、多くの時間と労力が必要です。
川崎市では、年間1000件をこえる除去食の申請があり、現場は今も大変忙しい状況です。
だからこそ私たち医師は、
・正確なアレルギー診断
・必要以上の除去を減らすこと
・耐性がついたかどうかの確認
を丁寧に行い、園の先生方の負担を減らすお手伝いをしたいと考えています。
当院は、市立病院とも連携しながら診療しています
なかむらこどもクリニックでは、川崎市立多摩病院と連携し、アレルギーの専門的な診療を行っています。
食物アレルギーに関して、
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「除去を続けるべきか迷う」
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「保育園での対応が心配」
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「誤食が不安で、どう管理したらいいか知りたい」
そんなお悩みのある保護者の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さんが安全に、そして楽しく園生活を送れるように。
保護者の皆さまと保育園、そして医療機関が同じ方向を向けるよう、これからもお手伝いしていきたいと思っています。
★登戸 向ヶ丘遊園の小児科 アレルギー科|なかむらこどもクリニック★
アレルギー専門医が喘息・乳児湿疹・アトピー・食物アレルギーの診療を行っています
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