スペーサーは手作りや筒状のものでも代用できる?お子さんの吸入薬を正しく届けるために
気管支喘息の治療では、吸入ステロイド薬やメプチンなどの吸入薬をお出しすることがよくあります。
吸入薬のうち、「オルベスコ」や「メプチンキッドエアー」などは加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)と呼ばれるタイプです。これは薬剤が入ったボンベを押すと、プシューッと勢いよく薬が噴出され、それにタイミングを合わせて息を吸い込むことで、薬を肺の奥まで届ける仕組みになっています。
しかし、この「シュッと出た瞬間にタイミングよく息を吸う(呼吸同調)」というのが、小さなお子さんにはとても難しいのです。タイミングが合わないと、お薬の約8割が口の中に残ってしまうというデータもあります。
そこで活躍するのが「スペーサー」という吸入補助器具です。 スペーサーを使えば、噴射されたお薬が一時的に筒の中に溜まるため、息を吸うタイミングを気にせず、1歳前後のお子さんでも自分のペースでしっかりお薬を吸い込むことができます。
ここでよくいただくのが、「スペーサーは筒状のものであれば、ペットボトルや紙コップなどで代用してもいいですか?」というご質問です。
結論からお伝えすると、身近にある筒や容器での代用はおすすめできません。必ず適切な専用スペーサーをお使いください。
医療用の専用スペーサーには、以下のような大切な機能が備わっています。
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吸気弁(きゅうきべん)がある 息をしっかり吸い込むまで、お薬を筒の中に留めておいてくれる弁がついています。
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静電気防止加工がされている 筒の壁にお薬が付着して減ってしまうのを防ぎ、必要なお薬の量をしっかり体内に届けます。
最近ではペットボトルや紙コップで代用される方は少なくなりましたが、お子さんに十分な治療効果を得ていただくためには、やはり専用のスペーサーを使うことがとても大切です。
「吸入のやり方が合っているか不安」「うまく吸えているか確かめたい」といった疑問やご心配がありましたら、受診の際にお気軽にご相談くださいね。

